訓練試験・訓練競技会は、ハンドラー ( 指導主 ) と犬が一緒になって定められた規定の訓練内容と行動、そしてその正確さを競う試験、競技です。つまり犬の訓練における能力だけではなく、それを正確にコントロールするハンドラーの技術が必要とされます。訓練試験・訓練競技会はハンドラーと犬の日頃の訓練の成果を試す場所です。

パピヨンは小型犬の中では知能と運動能力の高い犬種です。積極的にトライしてみるといいと思います。

「訓練」と「しつけ」の違い

私はランとCDX ( 家庭犬訓練試験の最高位資格 ) の取得を目指しています。目標を持つことで日々の訓練に継続性も出て犬も成長し、愛犬が難しい訓練をこなせると誇らしく思いますし、そして何よりも訓練が楽しくなります。また訓練には主従関係が必要です。訓練としつけは微妙に違いますが、訓練を通して主従関係を確立していくことで、日々の生活やしつけにも応用できます。

訓練もしつけも行動に対してのものになりますが、私が考える訓練としつけの微妙な違いです。

  • 訓練とは、定められた内容に関して目的を持って反復するトレーニングで、命令 ( コマンドやサイン ) に従った行動です。 ( スワレ、フセ、マテなど )
  • しつけとは、犬の社会科、人と犬のより良い生活のために学ぶべきことで、生活の中で見につく社会的な行動です。 ( 感情豊かで友好的であること、トイレのこと、むやみに吠えない、噛んではいけない物の区別、散歩のことなど )

訓練試験・競技のクラスと課目

訓練試験・訓練競技会には日本では大きく分けて、JKC ( ジャパンケンネルクラブ ) のものとNPDA ( 日本警察犬協会 ) のものがあります。さらにJKCのものについは家庭犬訓練試験、競技会のCD ( コンパニオン・ドッグ ) と国際訓練試験、競技会のIPOがあります。ここではパピヨンも多く参加する一般の家庭犬向けである家庭犬訓練試験、競技会のCDについて説明します。JKCでは、現在、年間20数回の競技会が開催されています。

訓練競技会の詳細はJKC ( ジャパンケンネルクラブ ) イベントのお知らせにも記載してあります。

訓練試験にはレベルに合わせた4つのクラスがあり、減点法によって点数がつけられ、各クラスの各課目の得点がそれぞれ60%以上 ( 一つの課目でも60%以下が有る場合は不合格 ) で、すべての合計得点が70%以上を獲得すれば合格となります。合格もG(良) 70%以上 < SG(特良) 80%以上 < V(優) 90%以上 の3段階に評価され、血統書に明記できます。

訓練競技会には5つのクラスがあり、訓練試験と同様に、減点法によって点数がつけられ得点を競うものです。訓練試験よりも訓練競技会の方が合格点の基準が高く満点の95%以上の点数を獲得すると ( CD1を除き ) トレーニングチャンピオンポイントカードが交付されます。初めてポイントが交付された時から2年以内に20ポイントを取得し、CD2以上の資格を持つとT.ch ( トレーニングチャンピオン ) の称号を得ることが出来き、血統書にも明記できます。さらに60ポイントを取得し、メジャーポイントカード ( CD3,CD4で取得したポイントカード ) を1枚以上取得するとG.T.ch ( グランドトレーニングチャンピオン ) の称号が得られます。

エントリーに関しては、JKCの会員であることと血統書の所有者の名義を変更している必要があります。

クラスにはCD1 ( 初等科 ) 、CD2 ( 中等科 ) 、CD3s ( 準高等科-訓練競技会のみ ) 、CD3 ( 高等科 ) 、CDX ( 高等科 ) があります。
それぞれの課目は次のようになっています。 ( 2005.1.1より実施の規程 ) CD1の※は競技会のみ。

規程課目一覧

CD1CD2CD3sCD3CDX課目
紐付脚側行進 ( 往路は常歩・復路は速歩、CD1は往復常歩 )
紐無し脚側行進 ( 往路は常歩・復路は速歩 )
停座及び招呼
伏臥
立止 ( CD1の訓練試験のみ紐付き )
 常歩行進中の伏臥
    速歩行進中の伏臥
 常歩行進中の停座
    速歩行進中の停座
  常歩行進中の立止
    速歩行進中の立止
   物品持来
    前進
    遠隔・伏臥から立止
   遠隔・停座から伏臥
    遠隔・停座から立止
  障害飛越 ( 片道 )
   障害飛越 ( 往復 )
   据座
  休止


自由選択課目

上記の規程課目以外に、各課目のうちからCD1は3課目 ( 訓練試験のみ、計5課目 )、CD2は3課目 ( 計10課目 ) 、CD3sは5課目 ( 計15課目 ) 、CD3は6課目 ( 計20課目 ) 、CDXは10課目 ( 計30課目 ) を選択する必要があります。
自由選択課目は試験・競技課目の詳細ページの各課目から選択可能できます。