日本においては飼い主が登録や感染症の予防、係留等の責任を果たし、犬をペットとして飼っていますが、そういった飼い主がいない犬は野良犬 ( 野犬 ) と見なされます。
野良犬は感染症の予防や人への被害防止のため保健所や動物保護センターの職員の方々等によって捕獲され、処分される事になっています。飼い主がいる可能性がある場合などは2日から1週間といった各保健所が属する自治体で定められた保管期間を設けて保護されます。

私がよく行くサーフポイントの片貝海岸 ( 千葉県 ) には何年も前からこういった野良犬たちがいます。
2008年4月後半頃より3匹の黒い雑種の子犬を見かけるようになりました。最初に見た時からそうですが、3匹のうち1匹は尻尾が途中で食いちぎられたようになっています。野良犬は縄張り意識が強く、仲間でないと攻撃したりもするので、他の野良犬に食いちぎられたのでしょうか・・。私もそうですがこの子犬たちをよく見かける人はクロと呼んでいます。3匹ともクロです(笑)。私はこの子犬たちが気になってちょくちょくこのポイントへ行くようになりました。サーファーは早い人だと空が明るくなりだす日の出前 ( 夏の時期で朝の4時前 ) には海岸のポイントへ到着し着替えをして海に入ります。私も早い時間にサーフィンをしますが、3匹の子犬はこの空が明るくなりだす時間に現れては、走りまわったり、じゃれあったりして遊びはじめます。サーファーには犬好きの人が多いため3匹の子犬に声をかけたり撫でたりするので、サーファーが現れはじめると近寄って遊ぼうという仕草をしたり、食べ物をねだったりします。餌は他からももらっているようですが、私も行くときはドッグフードを持っていき3匹に与えてました。
5月後半のある日に行ったら1匹がいなくなっており2匹になっていました。他のサーファーも数日前から1匹が見当たらないということを言っていました。その1匹が餌を与えても食べないということを言っているのが聞こえたので、餓死したのでしょうか。3匹のこの兄妹犬はいつも仲良く一緒に遊んでいたので胸が詰まる思いでした。もしも1匹だけ誰かに拾われていったのなら本当によかったと思います。
多くの人にとって「野良犬」もしくは「野犬」ということを聞くと、危険で邪魔な存在、汚くて役にも立たない煩わしい存在ということを思い浮かべるのではないでしょうか?ただし野良犬がいる現状を作っているのはほとんどが無責任な人間によるものです。そして多くの野良犬たちが「野良犬というだけ」で多くの苦しみや悲しみを味わっっています。幸いにこの場所の野良犬たちは犬好きのサーファーの影響もあって、人に甘えることができ、食べ物にもそれほど困らず ( 水は水溜りの水を飲んでいます ) 、今はある意味幸せのようにも感じます。ただ何年もずっと見かける野良犬をみたことがありません。ある雨の日に行った時には雨よけもない地面に寝ていました。冬になったら大丈夫だろうか、他の野良犬のグループに襲われたりしないだろうか、いろいろ心配してしまいます。彼らもいつかはこういった状況から命を落とすか、保健所に捕獲されて処分される可能性が高いのです。

ちなみに欧米ではアニマルシェルターなどの収容施設があり、こういった野良犬の保護収容と病気などの治療や予防接種、ペットとして飼われるための訓練と飼い主の斡旋を行っています。これらの国や地域では犬をペットとして欲しい場合に、日本のようにペットショップなんてものはなく ( 基本的にペットの販売はありません ) 、このアニマルシェルターで適正審査を得て犬を引き取るということになっています。

2008年6月の写真です。
2匹で寝っころがっている左が尻尾が食いちぎられたようになっているオス、右がメスです。

野良犬 写真
野良犬 写真
野良犬 写真
野良犬 写真