しつけは人と犬が幸せに暮らすためにとても重要なことです。感情豊かで友好的であること、トイレのこと、むやみに吠えない、噛んではいけない物の区別、散歩のことなど人と犬の生活のために学ぶ社会教育です。

※ 訓練は、私のように訓練競技会を目指しているのでなければ、それほど重要ではないと思っています。最低限、「スワレ」、「マテ」、「コイ」ができればある程度、愛犬を危険から救うことができます。 ( 「訓練」のページに「訓練」と「しつけ」の違いを記載しています。 )

しつけについて「はじめる時期」「方法」等がありますが、まず、先に理解してもらいたい2つのことを伝えさせて頂きます。

1. しつけに大切なこと

しつけは、その子のことを理解する努力をして、長い目で見守っていくこと、そして何よりも愛情をもってしつけることが大切です。これは、私が愛犬をしつけた時に実際に強く感じたことです。

「子犬の成長」

あなたがわたしに色々教えようと努力してくれているけど、言うことを聞けなくてごめんなさい。
言うことを聞かないのはあなたの言っていることが分からないからじゃないの。
まだ子犬のわたしは唯一の家族のあなたに甘えているの。

わたしはあなたが知っている世の中のいろいろなものを知りたくてクンクン嗅ぐの。
いろいろなものに興味があるからついついあなたをひっぱっちゃうの。
あなたのことが大好きでたまらないからあなたの手やあなたの足を噛んでしまうの。
不安や、いろいろなことをあなたに訴えたくてワンワン吠えちゃうの。
元気で大きくなるためにオシッコやウンチもいろいろな場所でしてしまうの。

わたしの体がじょじょに成長するように、あなたの言うこともじょじょに聞けるようになるから。
あなたに喜んでもらえるように、たくさん頑張るね。

ゆっくり見守ってください。そして子犬のわたしにたくさんの愛情をください。

http://www.papidog.net/

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子犬の時期のしつけは相反する2つのことを同時に行わなくてはなりません。良いことをした時は愛情をもって褒めます。しかし悪いことをした時は、場合によってはショックを与えて叱ります。また嫌がっても爪切りに慣らす事や、暴れても、歯、手、足、耳、尻尾、鼻などを触られることに慣らします。子犬のしつけ等の本や情報はたくさんありますが、どれも違ったことを言っています。最後は、飼い主であるあなたが判断します。もちろん多くの失敗があるかもしれませんが、失敗をしない人はいません。私も多くの失敗をしてきています。けれども犬と共にそれを乗り越えてきました。犬が失敗をカバーしてくれることもあります。あなたの家族を信頼してください。そして褒める時も叱る時も強い心で愛情をもってしつけてください。

2. 人と犬の共存のために

イギリスやドイツをはじめとしたヨーロッパの国では愛犬と一緒にバスや電車に乗ったり、お店に入ってショッピングをしたり、カフェやレストランでくつろいだりというのがあたりまえのようです。飼い主が愛犬のしつけを行っていくことで、日本でも少しづつ変わっていくと思います。

日本では年間約16万頭もの犬が処分されており ( 「メッセージ」のページ参照 ) 、そのほとんどが元飼い主がいて、その飼い主によって保健所に持ち込まれています。手に負えなくなったから、世話ができないから・・・。一人でも多くの飼い主が「しつけ」をきちんとすることにより、「しつけ」をすることが当たり前の世の中に変わって行けば、不幸な犬の数は減ると思います。

どうぶつたちへのレクイエム」 ( 日本出版社刊 ) の著者である児玉小枝様より「しつけ」に関して、飼い主の人たちへのメッセージを頂きました。ご紹介させて頂きます。関連ページの彼らに安息を・・・ ( 収容所の写真 ) もご参照ください。

 私はこれまで、全国各地の動物収容施設(保健所、動物愛護センター、動物管理センターなど、名称は自治体によってさまざま)を取材してきました。そこには、家族(飼い主)に捨てられ、あるいは「不用」になったと保健所に持ち込まれ、ガス室で“殺処分”されるのを待つ犬や猫が収容されていました。現在、全国で40万匹近くの犬猫が殺処分されています。
 犬が保健所に持ち込まれる理由の中に、「咬み癖がある」「鳴き声がうるさい」「犬がいうことをきかない」といったものがあります。そういった犬たちは、家族や世間から「問題犬」「バカ犬」などと呼ばれ、まるで「犬の問題」「犬の責任」でそうなったかのように言われますが、これらのトラブルの原因や責任は、子犬時代からの正しい「しつけ」を怠ってきた飼い主の側にあります。
 子犬にとって「しつけ」は、人間の子どもの「しつけ」や「義務教育」と同じぐらい(場合によってはそれ以上に)大切であり、必須のものです。子犬時代に正しい「しつけ」を行い、家族(飼い主)と犬との間に適切な主従関係・信頼関係が築けていれば、成犬になった時のトラブルを防ぐことができ、人・犬双方がストレスのない楽しい共同生活を送ることが出来ます。ただ、成犬と暮らしておられる方で、子犬時代にきちんとしつけをしなかったため、すでに問題が生じている、という場合も、決して悲観したり諦めたりする必要はありません。成犬になってからでも、日常生活の中で飼い主さんが正しいリーダーシップをとるように行動を改め、根気強くしつけやトレーニングを行っていくことで、犬との関係を、より安定したものに改善させることができます。犬との素敵なパートナーシップを築くためにも、彼らと暮らし始める前に(もちろん暮らし始めてからも)、しつけのことをよく勉強していただきたいと思います。

                    2006年7月15日 児玉小枝

犬のしつけに関する悩み

「犬 しつけ」に関するキーワードでの1ヶ月間 ( 2006/05 ) のインターネット検索数 ( Yahoo! JAPAN や MSN をはじめとするサイトの検索数を overture によって調査 ) を調べてみました。

順位内容検索数キーワード
1トイレ7,551「犬 しつけ トイレ」「犬 おしっこ しつけ」等
2無駄吠え2,246「犬 しつけ 無駄 吠え」等
3噛み癖689「犬 しつけ 噛 み 癖」「子犬 しつけ あまがみ」等
4散歩576「犬 しつけ 散歩」等


この数字からも分かるように、圧倒的にトイレのしつけで悩まれている方が多いようです。さらにここで紹介している悩みだけではなく、「犬 しつけ」に関する1ヶ月あたりの検索数 ( googleの検索や「トレーニング」等の用語は省いて ) は、113,056回もされていました。それだけ多くの方がしつけに悩まれているということではないでしょうか? 私も上のすべて経験していますが、飼い主の愛情とリード次第でかならず克服できます。子犬だけではなく成犬でもです。少しでもそのお力添えができればと思います。

はじめる時期

本来子犬は、この世に生を受けてから、最低3ヶ月位までは母犬や兄弟と一緒に暮らすのが望ましいです。母犬から愛情と教育を受け主従関係等を学び、兄弟とじゃれあい遊ぶことで感受性や、どのくらい噛むと痛いかなどを学びます。それがその犬の基礎となり、人と暮らす上でもたいへん重要な社会教育となります。しかしペットショップ等で売られている子犬は早いと1ヶ月半ほどで母犬や兄弟と引き離されます。本来は、こういったことも考えて育てているブリーダーさん等から子犬を譲り受けれればいいと思います。

まず子犬のしつけはパピートレーニングと言い、現代社会で生きていく犬の社会科を学ぶ大切なものです。しつけはあなたの家族になった日から行いましょう。
この時期に重要なしつけは「スワレ」や「オテ」等のようなものではありません。人との主従関係であったり、あなたが生活している同じ環境に慣らせることであったり、人や他の犬との振れあいです。

内容と方法

トイレ

しつけ トイレ

トイレトレーはなるべく大きいものにします。子犬のうちは大きいものでないとなかなかトイレを認識できません。また犬は自分の寝床 ( ハウス ) で排泄をしたがらないので、部屋の見つけやすいスペースに置きます。子犬のうちは早く覚えてもらえるようにトイレの位置はなるべく変えないようにしましょう。
日中、仕事等でお留守番をさせる場合は、ハウスに小さいものを置きます。その場合、大きさが違うのみで部屋のスペースにおいてあるのと同じものにします。

トイレのしつけのコツは、子犬の排泄のタイミングがおおよそ月例 + 1時間なので、そのタイミングでトイレの場所に連れて行きます。「ピーピーピー」や「ワンツー、ワンツー」など決めた掛け声をかけます。トイレが上手くできた時はたくさん褒めてあげ、おやつ等を与えます。この時期はトイレ以外におやつをあまり使用しないでください。トイレが上手くできると一番うれしいオヤツをもらえると思わせてください。褒めた後はすぐにオシッコでもウンチでも片付けてください。次もそこでしやすいように、きれいにしておいてください。
もし間違った場所にしてしまっても決して怒ってはいけません。怒っても子犬は分からないですし、隠れてするようになったり我慢するようになったりと逆効果です。その場合はさっと片付けましょう。犬の鼻は人間の100万倍以上と言われています。フローリングなどの場所でも間違ったところでまたしてしまわないようにファブリーズなどでニオイを完全に消してください。間違った現場を目撃した場合は、すかさずトイレに連れていって「ここがトイレだよ」と教えてあげてください。
トイレを覚えるまで1ヶ月で覚える子もいれば、何ヶ月もかかる子もいます。人間だってオネショが治る時期は人それぞれのように。必ずできるようになるので、根気よく愛情をもって教えてください

試行錯誤もありましたが、ランにはトイレのしつけをこういう風に教えたことで、部屋で遊んでいる時はトイレスペースで排泄し、私が残業などで少し帰りが遅くなったときはハウスの中のトイレで排泄し、外や部屋でも、お店に入る前やこれから出かける時に「ピーピーピー」と言うとしてくれます。友達の家に行く時は小さいトイレを持って行くとどこに置いてもそこでしてくれます。ここまで出来るとトイレで困ることはないですね。
長い目で見て頑張ってください。

ハウス

しつけ ハウス

ハウスに入れる時は必ず毎回「ハウス」と声をかけてあげます。そして鞄 ( ソフト、ハード ) に入れる時も同様にします。ドッグフードをあげる時もしばらくはハウスであげ、中に入れた時、入った時に「よかったねー、えいらいねー」と拍手をしながら大げさに褒めてあげます。
お外の散歩ができるようになっても部屋から外に出る時にはソフトタイプの鞄を使い、ハウスと行って鞄に入れて、外にでます。外に出た後は鞄から出してあげます。散歩に行きたいから「ハウス」で入るようになります。こういったことを繰り返すことで「ハウス」と指をさしたところに入るようになります。

噛み癖

噛み癖にはアマガミと本気噛みの2種類があると思います。どちらも基本的に許してはいけません。ランにはアマガミを許していますが、そのことについては後述します。犬にとって噛むということは、物を確認したり、時には愛情表現の現われです。だから子犬のうちはアマガミはどんな子でもするでしょう。本気噛みは生後4、5ヶ月目くらいの牽制本能がでてくる頃からしだすと思います。

しつけに自信がなければ、アマガミも許さないほうがいいと思います。しつけの本等にアマガミに関して「噛んできたら無視し、噛まなくなったら、ほめて遊んであげる」と書いてありますが、この方法ではなかなか難しいと思います。喉に指を突っ込む、鼻ピンをする、鼻先をギュッってつまむ等、いくつか方法はありますが、重要なことは犬が叱られた後に降参の意思を示すかどうかです。これらをする時は「キャンッ!」って鳴くくらいにします。

私がお勧めする方法は2種類あります。
1つはフセの状態をさせて力ずくで首と背中を押さえつけて身動きがとれないようにします。暴れると思いますが絶対に離してはいけません。もし暴れて逃げられた場合、格闘してでも捕まえて押さえつけ、ジッとするまで待ちます。その後に目を合わせてかなり強い口調で「イケナイ!」と言います。噛まれた指等を犬の口にわざと噛ませるようにしてもう一度「イケナイ」と叱ります。この方法の良いところは、ジッとするまで押さえつけることで人にはかなわないと思わせること「イケナイ」という言葉を覚えること、その時にアイコンタクトができることです。
2つ目はチョークチェーンを使う方法です。この方法は、1つ目の方法がもうすでにボディータッチや押さえつけられることに慣れてしまっている犬に使います。チョークチェーンにリードを半分くらいに切ったものをつけておきます。部屋などで自由に遊ばせる時はこれを犬に必ずつけます。噛んだりしてきたらリードを引っ張って「キャンッ!」と鳴くようにショックを入れます。スワレ等ができる場合はスワレをさせて、1つ目の方法と同様に噛まれた指等を犬の口にわざと噛ませるようにして「イケナイ」と叱ります。この時もアイコンタクトを忘れないでください。ただ2つ目の方法はショックの入れ方やチョークチェーンのつけ方を間違ってしまうと、犬の首に負担をかけてしまします。必ず、訓練士さんや私のように使い方を知っている人から教えてもらってからにしてください。つけ方はインターネット等でも紹介されていますが、タイミングや力加減、テクニック等は以外と奥が深いです。私も訓練士さんから教わりマスターするのに2日ほどかかっています。

次に本気噛みのしつけについてです。アマガミが直っても本気噛みはすると思います。例えば、初めてのおもちゃやを与えた時等です。ランは小さい時、靴下、特にニオイの付いた(笑)のが大好きで、一度口に加えると絶対に返さないぞとオオカミのように変身してしまいました。無理に取ろうとするとそれこそ本気噛みです。こういった時は、オヤツを取りに行ってポケットに隠しておきます。次にチョークチェーンを使う方法でリードを掴みます。噛んでいるものを取ろうとした時に抵抗しそうなら、一度ショックを入れます。リードは手で持ったまま、もう片方の手で噛んでいるものを手で掴みます。そしてアイコンタクトをしながら噛んでいるものを少し引っ張って「ダセ」と言います。出さなかったら、またショックを入れて「 ( イケナイ ) 、ダセ」と言います。噛んでいるものを口から出すまで続けます。口から出したら、大げさに褒めて、ポケットからオヤツを出して与えます。ここで注意したいのが、犬は追い詰められると牽制本能が増します。噛んではイケナイものを咥えて隅の方やハウスに行った場合は逃げ場が狭められた状態で追い詰められています。一度広い場所に引っ張り出す必要があります。また爪切りの時などに嫌がって本気噛みをしてくる場合もありますが、その時は噛ませないように意地でも押さえつけてください。決して根気負けはしないでください。噛めば止めてくれると思われてしまいます。

後述すると言っていたランにアマガミを許していることですが、現在のランは私との主従関係が確立されていて、私の目や雰囲気で良いこと悪いことが区別できます。犬の口は人の手同様ですから、愛情表現としてのアマガミを許しています。じゃれあっていて少し噛む感じになったときは「チッ!」って言ったり、「ラン!」っと強い口調で言うと止めます。そして私以外の人にはアマガミをしないようにもしつけていますし、本気噛みもしません。ここまでのしつけができれば、アマガミも許してもいいとは思います。

無駄吠え

まず吠える原因ですが、3つ理由があると思います。1.ストレスや体の調子が悪い場合、2.何かを要求している場合、3.威嚇をする場合です。
1. 運動不足であったり、寂しい思いをさせたり、体の具合が悪かったりしないでしょうか?愛情をもって育てていれば吠えません。できるだけ毎日散歩をしてください。そして散歩の時はたくさん声をかけてあげてください。良い子にしていて部屋で遊ばせる時もたくさん体を触ってあげ愛情を与えてください。そして毎日食事の食べ方や便、その子の体を触って体の調子が悪くないかチェックしてください。
2. ご飯を与える時、遊ぶ時、様々な状況でしつけや訓練を入れて飼い主が上だということを分からせてあげます。犬が遊びたいからとハウスをガリガリしたり吠えても言うことを聞いて出してはいけません。吠え続ける場合は「イケナイ」と言ってハウスの上の思いっきり叩きます。しばらく静かにしていられたら出してあげ、思いっきり可愛がってあげます。ハウスの上を叩くだけでは逆効果で、ストレスや敵対心だけを抱く子になってしまうかもしれません。 3. 飼い主や誰にでも吠える犬は、飼い主から酷い目にあって常に恐怖を感じているか、犬の社会科、様々な体験をしていないことが原因です。全てを敵として見なしています。子犬の頃から愛情をもって育てること、そして様々な体験をさせることが重要です。子犬の時期は鞄に入れていろいろなところに連れていきます。例えば、鞄のネットから外を見れる状態にして、電車やデパートなど人の多い場所に連れて行きます。ランも子犬の時に毎日のようにこういった体験をさせました。次に玄関のチャイムが鳴った時に吠える場合は、2.と同じように「イケナイ」と言ってハウスを叩いてください。誰かに協力してもらってわざとチャイムを鳴らすように躾けるのがいいです。ランはチャイムが鳴ると吠えます。そして「イケナイ」の一声で吠えるのを止めるようにしつけています。

その他のしつけ内容は準備中です。